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蓮根
千葉県 秋山農園
秋山亮太(りょうた)さん
シャキシャキした食感、みずみずしい蓮根
秋山さんの蓮根を食べた人たちは驚きます。
「シャキシャキした食感とみずみずしさ」
「ほんのり甘く、美味しくて、びっくりしました」
……と食べた人が驚く声をあげます。
それに『日本農業新聞』などのメディアにも注目される蓮根なんです。
秋山さんが蓮根を作るようになったきっかけは…
秋山さんに「どのような経緯で蓮根を作るようになったんですか?」と質問したところ、こう答えてくれました。
「きっかけは『地域への恩返し』と『次世代に何かを残したい』気持ちです。
私はこの地域で生まれ、この地域に育てられ、成長してきました。ただ現在……若い方が減り、私が通った小学校も廃校になってしまった時に『この地域にどう恩返しできるのか?』『どう次世代につなげるのか(残せるのか)?』という想いが強く芽生えたんです。
そんなことを考えていた時に蓮根と出会い、気づいたら蓮根農家のもとに飛び込んでいました」
それがきっかけで蓮根を作るようになり、現在に至るわけです。
意識しているのは「土作り」と「水」
他の農園と違う点について秋山さんに質問したところ、次のように答えが返ってきました。
「うちがほかと違う点、こだわっている点は『土作り』と『水』です。
生物あふれる土作りときれいな水を利用することで蓮根本来の自然な甘み、食感を感じてもらえると考えています」
「土作り」とは具体的にはどういうものですか?
「土作りに主眼を置いた栽培を行うということです。
具体的には土壌微生物の餌となる堆肥や有機質肥料の投入をするなどして、毎年良質な蓮根が育つような土作りに力を入れています」
では「水」についてはいかがでしょうか?
「この地区では今でも夏になると蛍を見ることができます。蛍も好むきれいな水で栽培をしているということです。だから、蛍蓮根(ほたるれんこん)とも呼んでいます。
こうした『土作り』と『水』によって病害虫に負けない蓮根作りが可能になり、減農薬栽培を実現できるわけです」
さらに意識しているのは「手」
さらに秋山さんに蓮根を作る上で意識していることを聞いてみると、次のように答えてくれました。
「こだわっているのは『手』ですね」
「手とはどういうことですか?」と尋ねると……。
「蓮根は土の中で育つため、収穫は手の感覚だけが頼りです。ですが、手で触りすぎると蓮根の表面がすぐに傷ついてしまうので、収穫から出荷作業まで限りなく蓮根の表面に触れる回数を減らすことを意識しています。同時に、蓮根は空気に振れると酸化して変色してしまうので収穫から梱包まで常にかわかないように水をかけています」
「あとはやはり意識しているのは『新鮮さ』です。
限りなく新鮮な状態でお客に食べていただきたいので必ず採りたてを出荷しています」
イノベジについて満足していること
協力企業イノベジについて「満足している点」を確認したところ、秋山さんはこう語りました。
「イノベジが素晴らしいのは『産地直送のスピード』ですね」
それについて具体的にお伺いすると……。
「中間業者を省くため、収穫してからお客さまが手に取るまでのスピードが早いんです。これはなるべく新鮮な状態で食べていただきたい私にとってもお客さまにとっても満足ですし、生産者は計画的な農業を実現できます」