長茄子(PC筑陽茄子)
熊本県 荒木農園
荒木浩恭(ひろやす)さん
荒木さんが長茄子を作るようになったきっかけは…
荒木さんに「どのような経緯で長茄子を作るようになったんですか?」と質問したところ、こう答えてくれました。
「きっかけは親しい知人から勧められたことです。
話を聞いているうちに、興味がわいて『やってみたい、取り組んでみたい』と思うようになったんです」
親しい方からの言葉。
それがきっかけで長茄子を作るようになり、現在も作り続けているのです。
最も意識しているのは「樹勢維持」
荒木さんの畑(ハウス)が他と違う点について質問したところ、次のように答えが返ってきました。
「うちがほかと違う点ですか……。
こだわっている点は『樹勢維持』ですね。温度、灌水、追肥、摘葉、摘果などの管理に注意して、樹勢維持に努めています」
「樹勢」とは文字通り、樹の勢いのこと。
つまり「樹勢維持」とは枝葉、幹、根の伸長が順調な状態を維持することを指します。
温度、水、肥料、葉や果の管理をすることで、樹勢維持に努めているわけです。
こだわりの土作り
さらに荒木さんに長茄子を作る上で意識していることを聞いてみると、次のように答えてくれました。
「こだわっているのは土作りですね。つまり、土壌を良くしていくことです。具体的には土壌を分析し、その分析結果で元肥施用量を決めていきます」
「元肥」とは植物の苗や苗木を植え付けるときなどに事前に与える肥料のこと。その量を分析に基づいて決めていくわけです。
荒木さんは続けました。
「さらに太陽熱消毒ですね。
また農薬を少しでも減らすように、害虫を食べる天敵昆虫を導入しています」
太陽熱消毒というのは、太陽熱エネルギーにより地温を上昇させ、それにより病原菌などを死滅させる技術です。
こうしたさまざまなこだわりにより、優れた長茄子を作っているわけです。
イノベジについて満足していること
協力企業イノベジとの取引は今年で3年目。
イノベジについて「満足している点」を確認したところ、荒木さんはこう語りました。
「イノベジが素晴らしいのは規格外品も取り扱ってくれる点です」
形や大きさ、傷の有無などについて市場によって規格が定められています。その基準に満たないものは「規格外品」とされてしまいます。優れた作物であっても、です。イノベジでは食の安全や品質は重視しつつ、そうした規格外品も扱うようにしているのです。